梅雨も明け夏本番。今年も猛暑になりそうな気配ですね。今年は梅雨が長く蒸し暑い日も多かったので、すでに夏バテのようになっている人もいるのでは。冷房疲れでだるくなっている人もいるかもしれませんね。
夏を元気に乗りきるために、八木にある宇浮山 蔭凉寺山内「もくじき鍼灸院」の黒田大地さんに「夏の冷え性対策」を教えてもらいました。夏に冷え性ってイメージつかないですが、気温は高くても体は冷えている女性が多いのだそう。東洋医学をもちいた座学のほか、湯たんぽの足湯やお灸体験もしてきました。
座学で知識を、問診で自分の状態を棚卸し
まずは座学。冷え性とは?といった基本のことから日常のケア、食事法を教わり、お灸と足湯(この時は湯たんぽ)で体をあたためます。
今回は中の人数人で参加しました。問診やカウンセリングも行われたので、自分の体に向き合うことができました。詳しい内容はもくじき鍼灸院のブログをご覧いただくとして、当ブログでは感想をメインに書きすすめます。
講座に先立ち、問診が行われます。睡眠は何時間くらいか、全身にほてりやむくみがあるか、頭、目、耳、鼻など、自分の状態を細かく記していきます。そういえばこんな症状あるな…など、普段生活している中で見逃しがちな、小さな不調を見つめ直すいい機会になります。
私、中の人は汗っかきで冷え性とは無縁と思っていました。けれど、暑がりで上半身に汗をかく人は「かくれ冷え性」なことが多いそう。一見冷え性に見えなくても、足やお腹を触ると冷たいことが多いとも。私も足はマシだけどお腹は冷たい…よくお腹を壊すし、これはかくれ冷え性認定かも。東洋医学的考えでは「冷えのぼせ」と言われ、冷え性の自覚がないのだそう。まさに私ですねすいません…。
冷え性なのがわかったところで、食養生について話を聞きます。体は食べるものでできていますから、何を取るかはとても大事。季節の物、自然な物を食べようとは昔から言われていますが、今なら夏野菜がそれにあたりますね。夏野菜は体を冷やすと聞きますが?と黒田さんに質問したところ「冷やすというより、不要な熱を取る」もので、熱くなりすぎた体を冷やしてくれるそうです。体が熱いと感じるときは、夏野菜でクールダウンさせた方がよさそう。
食材の比率は、ごはんを主食に4割ほど、主菜は野菜2:肉1程度がよいとのこと。肉はタンパク源として必要なので、きちんと摂りたいところ。ごはんは玄米が望ましいそうですが、無理なら白米でOK。
加えて、余分なものや、取りすぎているものを減らそうという話もありました。昔から言われる腹八分目ですね。また、夏場は冷たいものを摂りがちですが、どの温度を「冷たい」と判断するのでしょう?黒田さんいわく、体温より低い温度かどうかで判断すると良いとのこと。人肌より冷たいものは用心した方がよさげ。
冷え性の人にありがちな食生活として、パンやパスタが主食になりがち、果物、お菓子は毎日欠かさない、サプリメント、健康食品などで栄養を補給しているとの指摘もありました。楽だったりおいしかったりで摂りがちなものばかりでドキッとしますが、積極的に食べないようにしたいです。
食養生というとストイックに捉えがちですが、こだわりすぎるとストレスになります。平日は食養生を守りながら、土日は好きなものを制限なく食べるなど、自分なりのルールをつくって負担にならないよう取り組みましょう。
熱帯夜が続くほど暑くなると議論される、エアコンの使い方。つけずに過ごすのがよいとはいえ、近年の暑さは命にかかわるので、上手につきあうことが大事。黒田さんからは、電気代がもったいないですが、窓を開けながらエアコンをつけると、部屋が冷えすぎずちょうどよい温度になるとアドバイスをいただきました。エアコンが苦手な人に試してほしい方法です。
暑くて寝られない夜は、冷房をしっかりかけて布団をしっかり被って寝る方がよく寝られるそう。足も冷やしにくくなるそうなので、寝苦しい夜はお試しを。
お風呂の入り方も大事なポイントです。暑い日はついシャワーで済ませがちですが、冷房の中で過ごす人は、半身浴は毎日やってほしいとのこと。ぬるめのお湯を、みぞおちから下ぐらいの量でためて、20分ほどゆっくり入ります。
湯たんぽで足湯体験
半身浴が無理な時は、足湯だけでも効果があるそう。バケツなどに、熱くない程度のお湯を入れ足をつけます。時々ポットから熱湯を注ぐか、ビニール袋に包んで冷めないようにして汗が出るぐらいまでつけてみてください。足湯ができないときは、湯たんぽで温めるのも効き目があります。湯たんぽにお湯を入れ、タオルや毛布にくるみ箱に入れます。湯たんぽの上に足を置き、さらに上から毛布を掛けて足を温めてみましょう。室内など濡らしたくないところで行えるので便利ですし、びっくりするぐらい温まるので、ぜひ試してみてください。
今回、湯たんぽで足湯体験をしたのでその様子を。
ドキドキ!はじめてのお灸
日々の過ごし方がわかったところで、お灸で体を温めてみましょう。まずは、冷えのツボと言われる「三陰交」のツボにお灸をすえます。今回は黒田さんが施術で使っておられるお灸でトライ。お灸初体験の私、どんな感じになるかドキドキしながら火をつけてもらいます。
しばらくして温まってきたと思ったら痛い?てか熱い?!「痛い?熱い?なんかぎゅっとつねられてるみたいなイタアツな感じ?!うわうわうわ〜〜!!」と大騒ぎしながら耐えました笑。燃え尽きると急に痛み?が消えるのですね。波が引いたように終わりました。「何も言わずに急に帰らはった」そんな印象でした。時間にしたら数分でしょうか。
お灸し終わったらかなりの汗!ツボに小さなお灸をすえるだけで、こんなに汗が出て温まるのですね。例えるなら、スーパー銭湯に行って、大風呂と露天風呂とサウナに入って水風呂にもつかってフルコース利用で、めっちゃ汗かいたけどめっちゃさっぱり。そんな感想を持ちました。たった数分でスーパー銭湯効果が味わえるなんて、お灸てすごい力持ってるな…!なんだかくせになりそうです。
私のように胃腸が弱かったり、夏バテで調子が悪い時は、膝の周辺にある「足三里」のツボにお灸をするのもおすすめだそうです。
湯たんぽやお灸のあとは、お茶とお菓子で休憩。6月末だったので水無月を用意してくださいました。カラダがリフレッシュされたひとときでした。もっと自分のカラダを大切にしよう…。
お灸やあたためは1回で効果が出るわけでなく、続けることで効果を発揮します。食養生も同じで、自分の生活スタイルとして取り入れることで、体の調子がととのっていきます。たかが冷え性と放っておくと、大きな病気につながることもあるので、できることから冷えとりを始めてみましょう。私も機会を作って、定期的にお灸をしていきたいです!
わざどころPONで出張ミニ鍼療スタート!
わざどころPONではこのほど、「もくじき鍼灸院出張ミニ鍼療」が始まりました。気になっている不調がある方はぜひどうぞ。お灸希望の方は事前にお知らせください。
開催日時:毎週 金・土曜日、10〜18時のうち30分
開催場所:わざどころPON(京都府南丹市⼋⽊町⼋⽊⿅草76-1)
料金:3,000円
※完全予約制で、希望日の前日までに予約が必要
※はじめての方は初診料1000円が必要(所要時間15分程度)