開発が進むJR亀岡駅北エリアに「Boulangerie &(ブーランジェリー エン・以下、エン)」というパン屋が11/15にオープンします。オープンに先立ち訪問しましたのでご紹介します。
JR亀岡駅北口から、線路沿いにまっすぐ歩いて2分。ガラス張りのシンプルでおしゃれな店構えで、カウンターに並ぶのは、バゲットなどハードパンから、クリームパンなど柔らかいものまで40種類ほど。常時これぐらい用意されるそうです。
お店を切り盛りするのは、代表の小西さんと、小西さんのお母さん。これまで亀岡界隈の「メッケマルシェ」などに「アノニム(無名の、名前のない)」という屋号で出店していましたが、満を持して実店舗をオープンさせました。
店名の「&(エン)」は、人と人を繋ぐ 『縁』、食材と食材を繋ぐ 『&』それらが巡り巡回する 『円』を兼ねているとのこと。「素材・生産者にこだわり”縁”をつなぐパンを」をコンセプトに、できるだけ保存料や添加物を使わないパン作りをしています。
食材は、なるべく亀岡近郊から仕入れます。肉は近くの「牛匠かぐら」、玉子は京丹波町の「みずほファーム」、店内で販売するコーヒーは、馬堀「oku coffee roastery」のものなど。野菜は、亀岡市内の「ハイツ野菜研究部」や「白石ファーム」といった、無農薬・減農薬で野菜づくりをしている農家から仕入れています。
地元の農家とつながることで、新鮮で負担の少ない野菜が手に入ります。そして仕入れる際は、市場には出せない型崩れの野菜を買うようにして、食品ロスをなくす協力をします。また時間があるときは農地を訪れ、農作業の手伝いをして生産者との縁を深めます。
パンの要である小麦は、京都府内で生産される「京小麦」、フランス産の高級小麦粉、北海道のアグリシステムで生産される小麦粉をブレンド。有機農法で生産されていたり、安全で高品質なものを探した結果、このチョイスになったとのこと。パンに合わせ、7種類生地を作るそうです。
塩パンは、バターがたっぷりと練り込まれ、中にも北海道産の有塩バターが巻き込まれているので、噛むたびバターの香りがジュワッと溢れます。ミネラルを豊富に含む、フランス産『ゲランド塩』がいい感じに効いていて、味に奥深さを感じます。
「博多めんたいフランス」の明太子は、無着色のものを福岡から仕入れます。他の素材も、可能な限り添加物を使わず手作り。カスタードクリームやトマトソースはもちろん、ウィンナーパンのウィンナーも自家製というこだわりよう。
ピザのパンには、今回は茄子とトマトが使われていましたが、季節によって使う野菜が変わります。他にも定番ものと季節ものが並ぶ予定で、訪問のタイミングで違う食材、種類のパンが手に入ります。
小西さんは、亀岡生まれ亀岡育ち。専門学校卒業後、京都市内の人気店「リベルテ」など、複数のパン屋で修行。30歳までに亀岡でお店を持ちたいという思いが叶い、エンが生まれました。わかりやすく丁寧に、熱量を持って説明してくださる小西さんの姿から、パンや縁への思いが強く感じられました。
「どのパンがおすすめですか?」の問いに「どれもこだわって作ってるから全部おすすめです!」と語る小西さん。そんな小西さんから生まれるパンは、愛情たっぷりでどれも間違いなくおいしい!
実際どのタイプのパンも生地も具材もおいしくて、満足度が高いものばかりでした。亀岡で考えると割高な値段ですが、値段以上の価値が感じられます。
ゆくゆくは米粉パンや、店の外にベンチを出してカフェもやりたいと、小西さんの夢は膨らみます。これからエンは、亀岡を代表するパン屋になっていくでしょう。どのような進化を遂げるか、楽しみでなりません。
information
住所:亀岡市亀岡駅北1丁目4-12 15th SQUARE 1-C
営業時間 : 8:00〜17:00(パンが無くなり次第終了)
※11/15,16,17,18は10時〜オープン
定休日 : 火・水・第4木曜日
Instagram:https://www.instagram.com/boulangerie__enn/