そらとなんこ卒業!
2021年春に立ち上げた南丹ガールも、今年で3年を迎えました。
南丹ガール立ち上げ時からそらとなんこに、イメージモデルとつとめてもらいましたが、大学生になったタイミングで、イメージモデルを卒業しました。今まで応援やかわいがってくださった皆さま、ありがとうございました。
ふたりは今後もフリーモデルとして活動しますので、引き続き応援のほどお願いいたします。
そらインスタグラム
なんこインスタグラム
卒業にともない、SNSアイコンなど、ビジュアルをリニューアルすることにしました。スタッフ内で今度はイラストがいいね、せっかくなら南丹地域で活動されている方に描いていただきたいと声が上がっていました。
胡麻在住・satokoさんにイラストを依頼することに
そんな折、イベントを通じてSatokoさんにお会いする機会があり、思い切ってお願いしたところ快諾していただき、新キャラクタープロジェクト(大げさ笑)がスタートしたのでした。
何パターンか描いていただいた中で、スタッフ全員気に入ったのは「なんこけし」。
「なんこけし」とはなんぞや?て話ですが、「なんこ」と「こけし」を掛け合わせた、Satokoさん考案のオリジナルキャラ。かわいいのはもちろん、子どもでも真似をして描けるように、なるべく線は少なく。それでいてなんこを思い出させる見た目に、着物を着せて和のテイストをプラスしてくださいました。
着物柄も3パターンほどあり、どの柄がいいか、インスタグラムのストーリーズでアンケートを取りました。結果得票数が一番多かった上記イラストに決定しました。アンケートにご協力いただいた皆さま、ありがとうございました!
南丹ガールからのイラスト依頼についてどう思われましたか?の問いに、Satokoさんは「いじめかとビビった」のだそう。それぐらい信じられず恐れ多いと思われたそうですが、素敵ななんこけしを生んでくださり、お願いして本当によかったと思いました!
なんこけしは、描いていただいた中で一番、線画の少ないシンプルなもの。「落書きみたいにさっと描いたイラストが選ばれ、”これでいいんかーい!”と思いましたが、線の少ない単純な絵ほど難しいので、その苦労がわかってもらえて良かったです」とSatokoさん。
これからなんこけしに、南丹ガールの新キャラクターとしてがんばってもらいますので、どうぞご贔屓にお願いします!
似顔絵に出会ったきっかけはコロナ禍
Satokoさんは日吉町胡麻で、家族7人+保護犬や猫と賑やかに暮らしています。仕事と並行しながら、仲間と一緒に「似顔絵工房en」で似顔絵を製作。「柔らかいタッチに癒される」「特徴を捉えていて似ている」と好評でリピーターも多く、年々ファンが増えています。
中でも動物似顔絵が人気で、動物なのに人として似ていると評判がいいのだとか。子どもや家族だけでなく、おじいちゃんやおばあちゃんの長寿祝いにプレゼント、という依頼もあるそうです。
Satokoさんが似顔絵を描き始めたのは2020年ごろ。子どもの頃から絵を描くのは好きでしたが、似顔絵は得意ではなかったといいます。コロナ禍で自宅待機になり、家でできることを探していて似顔絵と出会いました。
先生的な存在の人から手ほどきを受け、手始めに知り合いを描くようになります。それが似てると評判になり、気付けは月50件ほど依頼が来るようになりました。仕事にするつもりはなかったといいますが、みんなが喜んでくれるのなら、仕事としてきちんと向き合おうと決心します。
当初Satokoさんひとりで似顔絵制作をしていましたが手が足りなくなり、仲間を集めて「似顔絵工房en」を設立。以来多くの依頼を受けられるようになりました。現在はインスタグラムや公式LINEから受け付けています。
今は月平均似顔絵を「50顔」ほど描くといい、年間では「600顔」ほど。今年はすでに「200顔」描いているそうで、年を重ねるごとに依頼が増えています。
Satokoさんのモットーは、「”似る”から多少遠のいても、似顔絵を手にしたお客さまが気持ちよくなっていただけるよう配慮しながら、心を込めて描くこと」
依頼を受ける際は、細かくヒアリングをすることを大切にしています。
イラストのタッチの好みや、写真に忠実に描くか、若く見える方がいいかなど、密にやり取りをして聞き込み。ヒアリングで集めた情報をもとに、希望に添えるよう丁寧に仕上げていきます。下書きができると一度お客さまに確認してもらい修正や調整をします。最終確認でOKが出たら仕上げて納品します。
似顔絵の感想を特別お願いしているわけではありませんが、作品を手にしたお客さまから、「気持ちを代弁してくれてありがとう」などと、自発的にていねいな感想が届くといいます。
また仕上げてお渡しした日が、偶然にもご依頼いただいたワンちゃんの命日だったことがあったそう。意識していないのに、小さな奇跡が重なることが多いそうです。
Satokoさんは宮崎県出身で、東京へ大学進学を経て結婚。のちに京都市内に移り住みます。京都市内では13店舗を抱えるエステサロンのオーナーとして15年勤め、多くの部下に囲まれるまでに繁盛しました。サロンは順調でしたが、頑張りすぎて体調を崩し、この生き方でいいのかと考えるようになります。
上の2人の子どもとは、サロンの仕事が忙しく満足に向き合えなかったという思いがあり、3人目以降は手をかけてあげたいと考えていました。
加えて3人目の子どもは、都会で暮らすより自然豊かな場所が合っているのではと感じ、田舎に移住したい気持ちが強くなったそうです。
移住後もしばらくは京都市内のサロンに通う必要があったので、通勤しやすい場所を重点的に、さまざまな小学校を見学しました。そんな中、JRの駅が近いうえ、胡麻小学校の教頭先生の印象がよかったのが決め手となり胡麻に移住。以来8年、犬猫の預かりボランティアや、絵本読み聞かせボランティア、チャリティーステッカーを作って寄付を募るなど、忙しい毎日を送っています。
京都市内で暮らしていた時は、効率よく生きようと懸命でしたが、胡麻に来てからはそういう思いに取り憑かれなくなったといいます。仕事量は今の方が少ないが、今の方が幸せを感じるそうです。
見守りと居場所づくりをしたい
Satokoさんには、「死ぬまで子供と関わっていたい」「誰かの笑顔が見たい」「一つでも多くの命が、無駄に失われないように、自分のできる事をわずかでもしていきたい」「愛娘と多くの時間を過ごしたい」との思いが強くあります。
それらを叶えるため、2024年5月より「だがしや ごまっこ屋」として、自宅の開放をはじめました。園部で2023年にスタートした「みまもり駄菓子屋 おかえり屋」の支店的な位置付けで、月数日、15〜17時の間でおこなう予定です(主な開催日は水曜日ですが、詳しくはSatokoさんのインスタグラムでご確認ください)。
子どもたちの見守りと、地域の居場所づくりが目的で、ゆくゆくは保護犬カフェや、ドッグランをしたいとも考えています。
「みんなが知ってるおばちゃん」として胡麻で暮らしたい
宮崎〜東京〜京都と住まいを転々としてきたSatokoさんにとって、南丹はどう映っているのか、南丹の印象を聞いてみました。
「南丹は自然豊かで、人口と自然のバランス、人の数や密度が子育てにちょうどいいです。大都市に比べ市政が見えやすく、意見が通りやすいと感じます。言えばやってくれる印象があります」
さらに「今後は、南丹に住む人たちが市外に出て行かない(人口が減らない)環境づくり、南丹に魅力を感じる環境づくりをしていきたいと思っています。こらからも南丹を軸に、南丹で暮らしていきたい。子どもたちに故郷と呼べる場所を作ってあげたかったのですが、それが南丹だと思っています。昔から地域にいる、みんなが知ってるおばちゃんになりたいですね!」と返ってきました。
サロンオーナーとして街なかで働いていた頃と比べて、今はずいぶん環境が変わったことでしょう。でも南丹での時間軸や地域とのつながりがSatokoさんには心地よく、終の住処として適しているのですね。
これからも大勢の家族や仲間たちと楽しく暮らしながら、胡麻の「みんな知ってるおばちゃん」になってくださいね。これからのご活躍を楽しみにしています!
この度は素敵なイラストを描いてくださり、ありがとうございました。
※似顔絵の依頼は、下記アカウントで受け付けています。
似顔絵工房en インスタグラム
毎月「お誕生日イラスト無料プレゼント」をされますので要チェック!