生活の身近にある草花や小さな虫たちをモチーフにした、とってもかわいいアクセサリーを作るhanahaの上林飛香さん。
今回、南丹市園部町にある工房にお邪魔させていただきました!
自宅の2階が制作スペースに
所狭しと並ぶ画材に植物やパーツなどの素材たち、わくわくが止まりません
「半径数メートル以内」にある ときめき を形に
Hanahaさんのアクセサリーのモチーフには、身近な動植物が多く登場します。
まずはその理由を聞いてみました!
「作品のモチーフにするものは、生活の中で目に留まった草花などがほとんど。
お散歩しながら、“あ、これ!”と思ったものを拾ったり摘んできたりして、作品に生かしています。
半径数メートルの世界で完結していますね(笑)
身近なものを使うのは、わざわざお店で材料を買い揃えて作るよりも、あるものからアイデアを得て作る方がしっくりくるから。
自然のものが中心なので、季節と共に、作品も移り変わります。でも、想像の葉っぱや花を作ることもありますよ。」
制作の様子。この日は拾ってきた葉をトレースして、繊細な紙の葉っぱを作っていました
上林さんの作品からあふれるやさしさは、そんな日常の中の、小さなものに目を向ける気持ちの豊かさが表れているようです。
筆者のお気に入り、どくだみの花のイヤリング。
hanahaさんのアクセサリーを身に着けると、身近なものたちが味方に付いて、元気をくれるような気持ちになります。
同じ形は二度生まれない 手づくりのリアル感
では続いて、作品づくりで大事にしていることについて聞いてみたいと思います!
「一番大事にしているのは、ときめきを感じたものを作る、ということでしょうか。
同じものをたくさん効率よく作る、というのは飽きてしまうタイプで、“作りたい”という気持ちに素直に作っています。
すべて手作業なので、同じモチーフでも全く同じにはならなくて、それがまたおもしろいです。
それから、屋号の由来が、自分の子どもの名前から1字ずつ取って、花と葉でhanaha、なんです。
子どもたちがこの創作活動を始めてくれたところもあって、子どもの気持ちを忘れずに続けたいなと思って付けました。
今でも一緒になって作っていますよ。」
作品を見ると、上林さんが感じたときめきを、一緒に感じられる気がします。
それが、つい口からこぼれる「かわいい」なんですね。
ひとつひとつ形が違うのが、またリアルな感じで、手作りの良さが生きています。
色とりどりのアクセサリーたち
これを見ているあなたの感性にも、上林さんの感じたときめきと重なる、お気に入りがきっとあるはず。
誰もが自分らしく、安心して表現できる場を
アクセサリーの製作販売以外にもされていることがあるということで、現在している活動について掘り下げて聞いてみました!
「月に一回、障害福祉の施設で創作ワークショップを行っています。
創作って正解がないので、どんなものができあがってもそれぞれの個性を感じられて面白いですね。
その人がどんなことを考えたり思ったりしているのか、コミュニケーションしながらも分かったり分からなかったりで、その空気感を共有することも大切だと感じています。
最近は「ぴぱぷぺ実験室」というものも始めて、イベント等で開催しています。
”ぴっとひらめいたことを
ぱっとやってみて
ぷっと笑えるようなユーモアを大切に
ぺっと失敗しても舌を出して許してもらえる場所”
というのがコンセプト。
ここにくる人たちが、それぞれの感性でお互いを刺激しあって、化学反応が起きたら面白いなぁと。
そのためにはまず、誰もが安心して表現できる場作りから、という思いでやっています。
また、少し前から、同じような想いを持った仲間と「さんさんGO!GO!」というアート×福祉ユニットを組んでいます。
こちらでは、”他者の違いを面白く受け入れてみる”活動をしながら、絵画や雑貨づくりに取り組んでいます。」
二児の子育てをしながら、今も活動の幅を広げている上林さん。
学生時代や就職で子どもや福祉と関わってきた経験があるからこそ、創作の可能性や面白さをたくさん見ているのかもしれません。
誰もがのびのびと感性を出せる場所が広がっていく未来、素敵ですね!
「“こんなことをしてみたい”というご相談も大歓迎です!
ワークショップを開きたい/参加したい、出店のお誘い、などぜひお気軽にお声がけください!」
ということですので、気になる方は、ぜひご相談を。
作品は、hanahaさんの出店イベントや、わざどころPON店頭でも出会えます!ぜひ会いに来てください♪
ご連絡は、メールまたはインスタグラムDMにて。
お気軽にメッセージください!
↓インスタアカウント↓
個人アカウント(出店情報も載ってます☻)→ asukami_hanaha
作品はこちらから→ hanaha_work
ぴぱぷぺ実験室→ atelier_pppprabo
Mail: atelier.pppprabo@gmail.com
(文:鈴木奈月 写真:上林飛香、鈴木奈月)