自然に囲まれたパン屋さん!「今が一番幸せ」と語る笑顔ママをご紹介します

インタビュー

ピンポ~ン!「優しい笑顔」に包まれた、天然酵母パンたちが届きました。
見ているだけで、なんだか心があたたかくなりませんか?


【届きたてのパンたち】

送り主は、「パン工房 農~みのり~」の水谷千里さん。
同封されたパンの案内には、
「手作り天然酵母パンをお届けすることでいろんな人とつながっていきたい」
というメッセージが書かれています。

子どもが5歳の時にパンの製造販売事業を始め、
今は豊かな自然環境に囲まれながら事業を続ける水谷さんの生き方・働き方をご紹介します。


【水谷さんの笑顔】


★パン作りを通じて伝えたい想い


家族に安全なパンを食べてほしいという気持ちから、パン作りをスタート。
専業主婦でしたが、子どもが幼稚園に入園して自分に時間ができたタイミングで、
パン作りを通して“2つの想い”を伝えたいと考え、
本格的にパンの製造販売を始めました。

その想いとは、

「子どもたちにお母さんも働く姿を見てほしい」

「世の中のあらゆる矛盾に気がついてほしい」

当時の社会では、出産後にフルタイムで働く人は多くはありませんでした。
しかし水谷さんは、子どもに対して、自分が働く姿を見てもらい、
「自分らしく働いてほしい」すなわち自分ができることで社会とつながり、
社会の役に立ってほしいというメッセージを伝えたいと思いました。
実際に、24歳になる娘さんは、高校卒業後に親元を離れ、
現在は北海道で自由にのびのびとNPOのスタッフとして働いているとのことです。

また、水谷さんは、食べ物の世界における添加物の多用・大量生産大量廃棄・遺伝子組み換えなどに加え、経済最優先など、世の中の矛盾に疑問を感じていました。
そして、子どもたちに対して、その矛盾に気づき、
安心安全で美味しいものを食べてほしいという想いが強くありました。

そのような中、まだ天然酵母がほとんど知られてない頃に、
たまたま天然酵母のパンの本と出会ったことがきっかけで、
現在までずっと、天然酵母による無添加のパンにこだわって作っています。
添加物が使われる食品があふれている中で、天然酵母や国産素材を使った安心で美味しいパンを作り、
顧客に届けることで、食べる人のみならず、作り手の水谷さんも幸せを感じています。


【美味しそうなパン、いただきます!】

また、水谷さんはパン作りを通じて、
「安心素材で作るというこだわり」に共感する人たちと出会い、
つながることができています。
同じ思いを持つ人たちとのつながりは、仕事をする上でとても励みになりますし、
もともとコミュニケーションが好きな水谷さんにとって、
人生を豊かにしてくれるものなっています。
はじめにご紹介したメッセージ
「手作り天然酵母パンをお届けすることでいろんな人とつながっていきたい」
は、水谷さんの大切な想いを表しています。


★子どもとの時間を優先し、パン作りを選択


ある時、家族や環境が変化し、水谷さん自身で家計を支えることが必要となりました。
パートとして働くことも考えましたが、子どもとの時間を大切にし、
子どもの生活リズムや成長に合わせた働き方をしたいと思い、
引き続きパン作りを主軸に生計を立てることを決心。

もともと、出身地である関西の田舎で暮らしたいという想いを
持っていた水谷さんは、移住を選択。
自分らしく自由に生きるために、
あえて親元から離れた南丹市日吉町に住むことになりました。

そして、借家の隣に小さな工房をゼロから建てて、新生活を始めました。
子育てとパン作りを両立するため、前日にこねた生地を子どもの起床前に分割成型し、
登校中に焼き上げ、子どもの帰宅後に共に車で販売所に配達する(店舗を持たない)という
形をとるなど、子どもの成長に合わせて工夫してきました。


★自然に囲まれたパン作りの魅力



【自然に囲まれたパン工房】

移住後は、天然酵母や国産素材に加え、地元産の黒豆や平飼い卵を使い、
安心安全なパン作りを実現しています。
また、自然いっぱいの風景に囲まれながら、配達途中に美山牛乳シュークリームなど
南丹市の美味しいものをほおばることも。

そして、お取引先はもちろん、ご近所さんと楽しくお話しし、
時には野菜をもらいパンをお返しするという「物々交換」をして、
共に応援し合うこともあります。
また、SNSを活用することで、南丹市への移住の前に共に活動したママ友や、
同じく安心でこだわりの食べ物を作る同志との交流や励まし合いも、不自由なく行えています。

そんな水谷さんは、お休みの日にわざわざどこかに出かけたいと思うこともほとんどなく、
「日常」で充実感を十分に味わえています。
豊かでのどかな自然環境・人間関係に恵まれた南丹市でのパン作り生活は、とても魅力的です。


【配達帰りに通る、豊かでのどかな自然環境】


★今が一番幸せ!これからもいろんなことをしたい!


「今が一番幸せ」と語る水谷さん。
仕事と育児との両立、移住、工房の新規建設、販売先の開拓など、大変なことも多かったですが、
大切にしている想いを形にしてきた今、充実感でいっぱいです。

さらに今後は、パンの製造販売に留まらず、
直接想いを届けられる宿泊パン作り体験教室も積極的に開いて、加えて地域活動にも取り組んで、
もっと人とつながりを持ちたい!とのこと。
次々とやりたいことが浮かんでいます!
一方で、親の介護も見据え、自身の生活に合わせた働き方を実現したいとも考えています。

水谷さんの、ご家族や周囲の方を心から大切にされながら、
丁寧に活動的に前に進んでいらっしゃる姿と笑顔は、とても輝いていました。


~取材を終えて~


私は第2子の育休中で、来春に復職予定です。
復職を間際に控えた母親として、水谷さんの「イキイキ・のびのび働く姿」がとても印象的でした。
ジレンマを抱えがちな「育児&仕事」を、試行錯誤されながらもまるまる楽しみ、
自分らしい生き方を体現されているなと感じ、エネルギーをいただきました!
パンも、天然酵母の“優しさ”と“もっちり感”がとても美味しく、
取材内容と相まって、水谷さんの想いを表現しているなと実感!!
ぜひ一度食べてみてくださいね。
http://minori-pan.net/

わざどころPONにも、毎月第二第四土曜日に、みのりさんのパンが届きます

この記事を書いた人
わざどころPON

あなたの想いを形にする、地域の技のプラットフォーム。
あったらいいなを現実に。事業や活動の情報発信、商品開発のサポートを、南丹地域の人や物を介して伝えるコーディネートをしています。
実店舗は、雑貨屋さんのよう。地元の工芸作家の作品などが並びます。地元のお菓子や、作家さんのうつわでカフェコーナーもあります。
南丹ガールでは、PONから派遣したライターさんの記事を掲載しているのと、ドメインなどの管理をおこなっています。

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