お菓子のお雑煮「花びら餅」食べ比べ

食・グルメ

1月も半月終わって、お正月気分もすっかり抜けたころでしょうか。

お正月の食べ物といえばお雑煮ですが、お菓子のお雑煮ともいえる「花びら餅」は食べたことがありますか?

甘く煮たごぼうを、白味噌のあんと一緒に求肥に包んだ、上品なお菓子で、新春のお茶会には欠かせません。

白味噌、ごぼう、もちの組み合わせは、いかにも京都のお雑煮!

…私は名古屋出身なので、醤油すまし仕立ての角餅に餅菜(小松菜)が雑煮だなってイメージですが

ごぼうが甘いのが想像つかなくてビビってしまっていたけれど…めっちゃおいしいです(真顔)

お茶の先生が、おすすめくださったので、有名な御菓子処3社、食べ比べてみました!

どどん!

左から、亀屋良長、仙太郎、老松です。

お菓子らしい甘さの亀屋良長

創業200年以上の歴史をもつ「京菓子司 亀屋良長」
白い味噌あんの表面に、ピンク色のあんがうっすらと。
ごぼうも、しっかりと甘く味付けしてあります。
The☆和菓子 っていうかんじですね。

最近は、テキスタイルブランドのsou-souともコラボレーションしたり、
パティシエとして修行した職人さんが作ったブランドを展開したり。
洋菓子に慣れた人にも親しみやすい、かわいいお菓子をたくさん作っていらっしゃいます。
京菓子司 亀屋良長 webサイト

はんなり優しい老松

 

「有職菓子御調進所 老松 」というだけあって、お茶会だけでなく婚礼のお菓子も作っておられます。
正直、めちゃくちゃ上品です。
こちらも、味噌あんにピンクのあん、ごぼうと、亀屋さんと取り合わせは変わりませんが
ほの甘くて、バランスがすごくいい。自然とはんなりした気持ちに…!?

和菓子の伝統文化保存のための取り組みも、いろいろしていらっしゃいます。
「有斐斎弘道館」という江戸時代の学問所でも茶会や講座、展覧会などを開催
私自身、学生の頃からの、京都の文化を知れる大好きな場所です。

有職菓子御調進所 老松 webサイト

自然の味がする仙太郎

原材料や生産地をこだわり抜き、上質な小豆のとれる土地ときれいな水という視点から、南丹市八木町の山奥に工場がある仙太郎。
自然の味がします。ごぼうはごぼう、味噌は味噌。
さらにピンクのあんの代わりに、薄い人参の羊羹が入っています。
これが、すごく人参の味がするのですが、調和がとれています。

工場の敷地内には茅葺きのお茶室があり、代表自ら、お菓子をのせるうつわを焼くための窯がある、というこだわりよう。
花びら餅は店舗でしか買えませんが、工場では最中にあんをその場で詰めてくれますよ。

株式会社 仙太郎 webサイト

 

それぞれのお店のこだわりが感じられますね〜

花びら餅は、概ね1月末まで販売しているところが多いようです。

2月に入れば立春! 和菓子で季節を感じててみては!?

この記事を書いた人
かなこ

名古屋生まれの元シティーガール。芸大卒後、地域おこし協力隊として南丹市に移住。「一般社団法人わざどころPON」代表理事。地域作家の手作り品の紹介販売や体験講座の開催、広報物等のデザインを通して、暮らしに生きる技を必要な人に届ける活動をしている。
心も身体も健やかになるには、自分と向き合い、自然環境とつながる暮らし方をすること…子宮内膜症で4回入院・手術した経験から、ブログを開始。

個人ブログ
Eco織り機
書籍「元シティーガールの田舎で移住・起業奮闘記 -自分にも社会にもやさしい働き方-」

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