京都丹波「わざ」が集まる「一般社団法人わざどころPON」〜法人休眠前ラストイベント〜

イベント
蔭凉寺にて

はじめまして、京都・口丹波地域の魅力をInstagramで発信している”なんちゃん”です。 今回、南丹ガールの一員として初めて記事を書かせていただくことになりました。 地元愛あふれる内容でお届けしますので、ぜひ最後まで読んでくださいね!

伝統と暮らしが交わる場所

 

旧店舗にて

 

京都府南丹市、古都の文化を支えてきた「ものづくりのまち」に、ひっそりと佇む特別な場所があります。それが「わざどころPON」です。

一子相伝の工芸品から家庭の味、暮らしの知恵まで――何気ない日常の中に息づく文化の高さを、もっと身近に感じてもらいたい。そんな想いから2017年2月にオープンしたこのギャラリーショップは、まさに「ものづくりの技と人に出会える扉」なのです。

 

禅寺の中で新たなスタート

蔭凉寺にて

JR八木駅近くで7年半の営業を経て、現在は蔭凉寺という禅寺の中に移転しました。駅から車で約10分、静寂に包まれた境内で、新たな物語が始まっています。現在はオンライン・通販をメインに活動しながら、月に一度の「月釜(お抹茶の会)」「井戸端デザイン(出張相談窓口)」を開催。将来的には、作家のうつわでお茶が楽しめる茶屋として、訪れる人々に特別な時間を提供する準備を進めています。

「休眠」という勇気ある決断

第8回京都アントレプレナー賞を受賞時の、受賞者プレゼンの様子。 住民の技をつなげて地域活性というテーマで、わざどころPONの取り組みを紹介する香菜子さん。

代表理事 黒田 香菜子さんの産休に伴い、わざどころPONは一時休眠期間に入ることになりました。 働くママとして著者は、代表にその決断に至った想いを聞きました。「今まで築き上げてきたものもあるし、それはすごく自分にとって大切なもの。でも子どもも大切」――その狭間で揺れる心情を、香菜子さんは率直に語ってくれました。

実は以前、第一子出産後も店を続けようと奮闘した時期がありました。産後直後に展覧会を開催し、「できるかな」と思いながらも挑戦。しかし振り返ると「もうちょっとちゃんとやりたかった」という想いが残ったといいます。体調を崩して入院した経験もあり、無理をすることの限界を身をもって知ったからこそ、今回は「休眠」という選択をしたのです。

「仕事の依頼が来たら嬉しいし、やりたいと思う気持ちは絶対出てくる。でもそこをしっかり、ここで一回休眠するって決断することが必要だと思った」

働く女性として、母として、そして一人の人間として――すべてを大切にしたいからこその「休眠」。それは諦めではなく、より良い形で再スタートを切るための、勇気ある選択なのです。

休眠期間前のラストオープンデー ~感謝を込めて~

これまで支えてくださった皆様への感謝を込めて、法人として最後となる2日間のオープンデーを開催します。

デザイン相談会 場所:気になる木JUJUにて

コミュニティスペース 気になる木JUJU

住所:〒629-0141京都府南丹市八木町八木鹿草76

 

【6月18日(水)デザイン相談会】原点回帰の企画

6月18日(水)デザイン相談会

移転前のわざどころPONの隣にあるコミュニティスペース気になる木JUJUにて、デザイン相談会を開催します。この場所は、多くの方との出会いが生まれた思い出深い空間。原点に立ち返り、これまでの7年半の活動で培ったノウハウを皆様にお返しする機会です。

こんな方におすすめ↓
  • お店や工房のチラシ・名刺をリニューアルしたい
  • SNS発信の方法やコツを知りたい
  • ものづくりの魅力を伝える方法を相談したい
  • 地域活動の広報デザインで悩んでいる
  • クラウドファンディングの相談をしたい(readyfor公式パートナー)

わざどころPONが大切にしてきた「大切に作られてきたものを、より伝わりやすい形で」という視点から、一人ひとりのご相談に丁寧にお応えします。

【6月26日(木)月釜(お茶会)】PONとしての最後の月釜

蔭凉寺の静寂な空間で、PONとして最後の月釜を開催します。毎月開催してきたこのお茶会は、作家のうつわで季節のお菓子とお抹茶を楽しむ、わざどころPONならではの特別な時間。

月釜の魅力

月釜の様子

  • 南丹市の作家が手がけた茶碗でいただくお抹茶
  • 地元の和菓子店による季節の上生菓子
  • 禅寺の落ち着いた雰囲気の中での一服
  • 作家や参加者同士の温かな交流

 

初めての方も大歓迎。作法を気にせず、ゆったりとお茶の時間をお楽しみください。この日は、これまでの月釜を振り返りながら、再開への想いも皆様と共有できればと思います。

 

休眠期間中も「わざ」とのつながりを

 

休眠期間中は、店舗での営業はもちろん、通信販売やオンラインショップもお休みとなります。しかし、代表は「今までの人とのつながりを大切にしたい」という想いを語ってくれました。

「人と人をつなげることが好き」という代表の原点は、休眠期間中も変わりません。

休眠中のお茶会「ほほえみ会|茶の湯と着物でととのえる暮らしの実験室」

PONとしての月釜は終了しますが、休眠中も茶の湯を通じたつながりを大切にしたいという想いから、「ほほえみ会|茶の湯と着物でととのえる暮らしの実験室」というLINEグループを立ち上げました。

クローズドな場で、以下のようなことをゆるく続けていく予定です

  • 寺内でのお茶会(研究会的な集まり)
  • 他の月釜や茶会へ一緒に参加してみる企画
  • 着物の交換会やつくろいの会など、茶のある暮らしにまつわること

ご都合に合わせて、興味のある回だけでも、見る専でも大丈夫とのこと。

 

ほほえみ会」が気になる人への案内、PONのラインにご連絡ください。

一般社団法人わざどころPON公式ライン:https://lin.ee/iVut81Y

 

また、これまでに築いてきたご縁を通じて、作家さんの情報や京都丹波の魅力は、SNSなどを通じて引き続き発信予定。わざどころPONが大切にしてきた「人と人、人とものづくりをつなぐ」という役割は、形を変えながらも続いていきます。

休眠期間は、次のステージへの準備期間。再開時には、より深く豊かな「わざ」との出会いの場を提供できるよう、代表自身も新たな経験を積み重ねていきます。

今後の展望&再開への想い

仕事も家族も、どちらも大切にしたいという想いの中で、24時間という限られた時間をどう使うか。多くの働く女性が抱える普遍的な悩みに、代表は「休眠」という一つの答えを出しました。

産休を経て、わざどころPONは新たな形で皆様の前に戻ってきます。南丹地域の外から訪れる人たちに、地域の技や京都の里山文化を伝えることに重点を置きたいと考えているとのこと。移転先の蔭凉寺は、都市部からも参拝客が訪れる木喰仏のある寺で、日本文化に触れながら将来的には地域の作家のうつわでお茶が飲める茶屋として、より多くの方に京都丹波の「わざ」を身近に感じていただける場所を目指します。

手わざの光る工芸品の販売から、情報発信のデザインまで、幅広い活動を通じて地域の文化を発信してきた「わざどころPON」。暮らしを豊かにする「わざ」に出会える扉が、ポンとひらく――そんな素敵な出会いを、ぜひこの機会に体験してください。

そして、より豊かな経験を携えて再びお会いできる日を、心より楽しみにしています。

 

information

わざどころPON

〒629-0103 京都府南丹市八木町諸畑福本84

ラストオープンデー詳細

6月18日(水)デザイン相談会

  • 場所:コミュニティスペース気になる木JUJU
  • 時間:13:00〜15:00

6月26日(木)月釜(お茶会)

  • 場所:蔭凉寺
  • 時間:14:00〜16:00

※詳細な時間・参加方法は、わざどころPONのウェブサイトでご確認ください。 https://wazappon.link/

 

 

この記事を書いた人
なんちゃん

南丹市に移住4年目の一児のママ。
インスタグラム「なんちゃんおでかけ」にて京都口丹波地域(亀岡市、南丹市、京丹波町)のお出かけスポットやグルメを発信中!今後は、南丹ガールの一員として記事やインスタグラムにて投稿予定!お楽しみに!
◎南丹市公式チラシ掲載実績あり
◎子育て情報誌「tetote」の企画ページ担当

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